真空熱処理は、炉内を真空状態にした中で、製品を加熱、冷却(ガスor油)する熱処理方法です。

大気中で鋼材を焼入すると、酸素と鉄が反応し、表面にスケールが発生しますが、真空熱処理は酸化や脱炭を起こさず、光輝性のある仕上がりになる熱処理です。

真空熱処理の特徴

熱処理後も光輝性のある仕上がり
真空状態での処理のため、酸化、脱炭の心配がない
二酸化炭素排出量が少なく、温暖化対策に優れるクリーンな熱処理
寸法変化、硬度のバラツキが少ない
× 設備が高価であるため、他の熱処理工法と比較して熱処理費用が高価になりがち。
× 一般にはバッチ式のため、特急品は炉の貸切で対応せざるを得ない。
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